学問・資格

2016/04/17

No.2074 モノの流れが変わりそう

 昨日1日ブログをお休みしました。いろいろ地震の影響と物流の関係を考えました。これは結構ややこしいし、物流業者としての貢献をできる場はいろいろあるのですが、当然難易度は高いと思います。

1 鹿児島や宮崎から関西・関東へのルートがフェリーしかなくなりました。農産物や焼酎が来なくなります。逆に関西方面から南九州にトラックで運んでいた物資が届けられなくなります。フェリーのキャパシティーがそれほどあるかは疑問。鹿児島の温泉水の会社もどうするんだろうか? 今までとモノの流れが変わりそう。

 

2 鹿児島や宮崎から福岡・北九州へ行く物資も止まります。福岡へは関西・中国地方から持っていかなくてはなりません。これもモノの流れが変わりそう。

 

3 ゴールデンウィークに消費される物資は九州から関西・関東方面に送る方が多かったはず。これが逆に九州が物資を受け入れる方になってしまった…。いわゆる下りの貨物が増え、帰り荷がない(九州から積んでくる荷物が当面ない)状況になりそう。流れが変わりそうです。

 

4 被災地の支援物資の受け入れ体制がどうなっているか、不明です。下手に持っていくと先方にはご迷惑になりかねません。現地での司令塔が欲しい。

 

地震がずっと続いているので、明日も工場の中に入って復旧作業をするということもできないでしょう。モノの動きがどう変わるか? それにどうメーカーが対応していくのか? それをサポートしていくのが我々の仕事だと思います。今回はかなり難しくなりそうです。

 

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2015/11/14

No.1943 大学院大学とサッカー観戦と… 

 今日は土曜日ですが、ムンバイから北東に150Kmほど行った、Nashik(ナーシック)のブドウ農家に向かってます。そう、インドでブドウが採れるのです。そして、案外インドのワインが美味しい。Sura(スーラ)ワインは大人気で、いろいろな国に輸出されています。オーナーがカリフォルニアで一財産作ったあとに、疲れて故郷に戻り、ワインを作ってみたら大当たり。インドのワイン市場そのものが小さいだけに、輸出も含めてこれからの超成長産業。

 

 それはともかく、昨日はインド国立の大学院大学、NITIEを訪問しました。経営工学とも言われる、インダストリアルエンジニアリングとオペレーションズリサーチ専門の大学院大学。ここのSanjay Sharma教授を訪問。

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  1学年300人、合計600

人の、とても混雑極まるムンバイの中にあるとは思えない、静かなキャンパス。

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 1963

年にできたというから、へーー。図書館は新しい建物に移転中で、引っ越しの途中を見せてもらいましたが、いやー、どの本もこすれていたりして、実に真新しい感じの本がない。それだけ学生がよく読んでいるということなんでしょう。これは結構感心しました。

20151113_library_under_moving_proce

 

 夜はムンバイから1時間半ほど車で行った、ナビ・ムンバイ市にある競技場で行われたサッカーを観戦。湿気の多い中、芝生も重いようで、ちょっとスピード感がないのか? 上田さんは後にも先にもサッカー初観戦。で、どんなサポーターが多いのか? 若干不安になりながら行きましたが、とにかくマナーがいい! これは驚いたな-。こんなにマナーよく観戦しているとは、日本以上? 土地柄にもよるのかもしれませんが、やっぱり行ってみないとわからないなー、と実感。

 隣に座ったインド人の小学校1年生くらいの子供と父親は、相手のFC PUNE Cityのファン。東京から来たとか話していたら、子供から英語で「Welcome to India!」なんて言われてしまって…。

試合は0-0

で引き分け。「ゴーーーーール!!」と騒げなくて消化不良でしたが、いい経験でした。次はやっぱりクリケット観戦しないとダメだなーと…。ちなみにこの球場もクリケットの球場なので丸い形。実は今日土曜はバンガロールでインドと南アフリカの国別対抗が行われているとか。そちらの方の話題が大きいのでした…。

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2015/03/13

No.1723 祝 ロジスティクス経営士ご卒業

 先日見ていたBBCだかなんだかのニュースで、シンガポールの研修者達が「お箸・スプーン・手」の順で、ご飯を食べるときの血糖値が少ないのだそうです。要するに、お箸で食べた方が一回当たりのご飯の量が少なくなり、良くかむので、血糖値が上がらないとか。一遍にたくさん取ってしまうスプーンや「手」は、かみにくくなって飲み込む率が多いので…。なるほど、分かりやすい。ということで、お箸で食べましょう!

 

 さて、今日は午後、日本倉庫協会の評議委員会が大手町の経団連会館であり、その後竹芝にある日本ロジスティクスシステム協会(JILS)で行われた、ロジスティクス経営士資格認定講座の修了式に出席してきました。と言っても、私はそれが終わった後の懇親会だけですが…。

ほぼ半年にわたった久しぶりのお勉強、みなさんご苦労様でした。正月をまたぐレポート提出は大変だったと思います。講師の丸山先生、湯浅先生がおっしゃったように、これからが始まり。どんどん世の中が変わっていて、昔は駄目だとか言っていたことが、今はすっかりOKになってしまっていて…。急激に変化する世の中で、物流とかロジスティクスをどう捉えていくか…。これからの日本はアジアに対してロジスティクスを武器にしなくてはならないという川島先生のメッセージもありました。

 

 この文章をいずれどなたかこの講座を受けようとする方が読むかもしれません。もし、あなたがそうであれば、この講座はかなり大変かもしれないけれど、絶対に元が取れますよと言いたいです。授業料払って出席していれば資格がもらえるというものではありません。だけど、修了したら、実践で使えることが満載です。あとは卒業生自身がそれを前に進めていこうとする熱意とパワーがあるかどうかだけ。

 6人くらいの受講生に一人の指導講師が付き、さらに面接・論文審査はもう一人が加わるという、コストパフォーマンスが破格にいい講座です。宣伝になってしまいましたが、苦手な財務諸表のお勉強から、それをロジスティクスにどう展開していくかまで、一つ上の経営の視点でロジスティクスを考える最高のコースだと思います。もう13年もこの講座を続けているJILSの根性?にも敬服します。

 ということで、今日卒業をしたみなさんには「ロジスティクス経営士ってこの程度なの!?」なんて言われないよう、これからますますがんばっていただきたいとエールを送ってきました。

 

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2014/12/10

No.1631 学生さんの勢いがほしい

 いよいよあと21日=3週間で今年も終わりです。それでも悪あがきをしていろいろ動いています。今日は午前中にリクルート系で大学を訪問。いろいろ学生さんの状況をお聴きして、なるほど、おじさんの考えている学生像とは違うよなー。

お昼の学食は美味しかったなー。八宝菜と春巻き。牛丼とかコンビニ弁当食べているより、学食の方がバランスが取れているよなー、などと感じていました。

 

平和な日本とは逆に、アメリカではミズーリ州やニューヨークの黒人に対する差別問題で、いろいろな大学のキャンパスで抗議活動が起こっています。いわゆる「Die In」をキャンパス内でやっています。日本語に訳すと正式には「模擬死抗議活動」となっちゃうので、これもなんだかニュアンスが違う。

学生がそれなりの活動を起こすというのは若さの象徴だと思いますが、それが全然起こらないのが日本の特徴でもあります。就職の内定が決まったら、それで終わりで、ゼミも部活もやめてしまったりとか。それって、結果としてはあとで化けの皮がはがれてしまって、自分の身に降りかかるのに…。内定が決まってからこそがんばってさらに勉強する必要があるし、人生の中でそういう時間はそこしかありません。長い人生にとって、永遠に勉強を続ける必要があるということが、なかなか分かってもらえないなーと、おじさんは思うのです。でも、勢いがほしいなと思うのは私だけでしょうか。

人生いろいろあるけれど、学生の間のことなんて本当に大したことなくて、でも、そこで学んだこと、やったことが「底力」的に将来の地力として影響するんだと…。うるさいですね。

 

話は変わりますが、クリスマスカードとか、年賀状もそろそろ仕上げなくてはと思うと、非常にプレッシャーを感じる1210日でした…。

 

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2013/07/02

No.1225 ビジネスモデル=どこで儲けているのかをしっかり見よう!

 今日は午後2:40から北松戸にある流通経済大学でサードパーティーロジスティクス(3PL)の講義をしてきました。

 冒頭学生さんに、こういう授業を聴講して「始めて聞いたので驚いた、社会ではこんなことがあるのかと感心した」という、つまらない感想は書かないでくださいとお願いしました。誰でも社会のことは学生時代には分かりません。まして大人になっても分からない。そうではなくて、葬儀屋さんだろうが、農業だろうが、商社、銀行、自動車メーカーなんでもいいから「この仕事は一体どこで儲けているのか?」 そして「この仕事の危ない部分=リスクはどこなのか?」 それを考え、そういう視点で見学なり聴講し、質問することが大事だと説明しました。

そうすると、どんなビジネスでも同じ物差しで見ることができて、なるほどこういう儲け方があるんだ、その代わり、こういう顧客からのクレーム、こういう場合につぶれちゃうかもしれないリスクがあるんだと分かってくる。仕事って大変だなと思うようになるのです。だから、ビジネスモデルをしっかり考える癖を持つようになれば、自ずとどんなビジネスに対しても聞くべきポイントが分かるのです。

 と、そんな生意気なことを話してきましたが、同じ3年生レベルのアメリカ人大学生が日本にツアーにやってくると、まさにそのレベルの質問をするんですよね。トランクルームで、お客さんが死んでしまって取りっぱぐれる確率はどの位だとか? マグロ延縄(はえなわ)漁1回の延縄投入で何匹マグロが釣れたら儲かるのか?損するのか? とまあ、そういう質問になるわけです。

 いろいろ工場、倉庫などを今のうちから回っておきましょう。そして、いろいろな仕事がどこで利益を生み出しているのか? 今、学生時代からこうやってビジネスを見る習慣を付けておくべきです。だから「自分の意見」が言えるんですよね。私もそんなことをアメリカで教わりました。日本人とアメリカ人の学生でそんなに差があるわけはない。そういう目で見てくれれば、世界観は大きく変わって、単に驚いたではない、新たな地平線が見えてくると思うのです。

 以上、今日のおじさんのうるさいお説教でした!?

 

で、帰りに神田によってシカゴスタイルのピザを食べてしまいました…。

19日からアメリカに行く予定なので、予行演習です!?

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2013/05/13

No.1175 朝から晩まで若さで!

20130513msu_students_at_tsukiji今朝は午前7時半に築地市場の青果門でミシガン州立大学の学生ご一行様をお出迎え。さすがにマグロの競りは朝が早すぎるので、今回はパス。それでも市場を歩いて回り、雰囲気を味わってもらい、その後815分くらいから9時まで築地で朝食。アメリカ人の学生にとっては「生まれて初めて生の魚を朝食に食べた!」と驚いていましたが、魚が新しい=フレッシュということについては、皆異口同音。やっぱり文化が違います。

回転寿司よりも丼の方がアメリカでは食べられない?と思い、三色丼などをお奨めしてきました。

20130513with_msu_students_and_instr

その後川崎陸送の葛西流通センターで流通加工を見学。お客様の日仏貿易()社長、ブノワ・ショーベルさんに日本でのマーケティングについてご講演をいただきました。

販売側の話を聞いた後、当社がお預かりしている在庫の様子などを見学。特に流通加工作業では、物流の途中における検品作業や、ラベル貼りに学生はビックリ。日本の品質に対する過剰なまでの要求はかなりインパクトがあったようです。こんなに細かい検品など、外国から来ると不思議でしょうね。

お昼は葛西で「ピザとコーラ」 朝が「三色丼」などの生ものだったので、ちょっとはホッとしたかと!?

20130513msu_students_at_kasai_dc

その後は磯子の日本超低温倉庫にあるフーズシステムさんにお伺いして、冷凍マグロのカットからスーパーのお刺し身セットの製作作業、マグロのマイナス60度での保管、LNGで冷やすという、世界でも珍しい倉庫のオペレーションを見学しました。

記念写真は当然のように「保管されている大物」の前で。

前回は500Kgを超える巨大マグロでしたが、今回は267Kgのクロマグロ。それでも十分大きい。美味しそうだと思ったのは私だけだったでしょうか!?20130513at_foods_system_and_japan_s

ともあれ、感心するのはそれなりに彼らが説明の途中でもどんどん質問をすること。この辺の勢いというか、姿勢は日本の学生さん達にも見習ってほしいと思います。質問して損することなんて一つもないのですから。

おじさんたちにとっても、彼らの質問はとても参考になります。

 

最後、横浜の磯子からバスで戻ってきて銀座4丁目で解散。そのまま銀座の探検に行って、最後には「東京タワーが10時まで開いている」と行って、夜景を見に行こうとしている彼らのパワーに、おじさんは完全脱帽でした!

若いとはすばらしい。朝から晩までパワー爆発でした。

明日はディズニーランドに行って、そのマーケティング手法などを学ぶそうです。これもなかなか楽しそうです!?

 

明日でリニューアル後丁度3ヶ月の川崎陸送のHPはこちら->川崎陸送

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2013/01/31

No.1073 源泉徴収って…。

今日、午後5:45ロジスティクス経営士のグループディスカッション指導終了。ご一緒した山口先生と講評してきました。ケースは同じ会社の事例を違うグループが料理をして解決策を作るのですから、各チーム(合計5チーム)特色があります。だから面白いのであって、今回もなかなかユニークというか、3年間経費節約、原価削減だけを行うという「潔いグループ」があったりして、面白かったです。ほぼ現在進行形のケースなのですが、ほとんどどのグループもコスト削減と財務体質強化。アベノミクスでインフレ率2%達成は難しい!?

 

昨日の続き。今度は源泉徴収です。これも戦後の「シャウプ勧告」によって、日本の税制が作られた点で大きな「テクニック」がありました。税金は本来申告して納税すべきですが、税務署の手間がかかるからということで(これを徴税費用と言ってますね)「企業に天引きさせて、多く納めた人は自分で申告して戻してもらってください」という制度。これっておかしすぎると思いませんか? 「先にたくさん払っておいて、あとで多く払いすぎたら返金します」というのを前提にした商売がありますか? この源泉徴収制度などを指導したシャウプ博士の母国アメリカは、国民皆確定申告ですよね。もちろん証券税制などで源泉徴収はありますが

それと、やはり日本の戦後は資金繰りが大変だったので、この源泉徴収をすることで、一時的に「給与を少なく支払う」というか、会社が税金を預かると言うことで資金繰り面でのメリットがあった。よくぞこれだけの「ウルトラC」を考えたもんだよなー! と感心していますが、もうそれもいい加減時代に合わないのではないでしょうか? 退職金制度と言い、進駐軍の制度設計は本当にすごいし、それが今では日本の「文化」になってしまっている。日本人は見事にそれに慣らされてしまい「手取額」だけではんだんするようになってしまった。だから納税しているという意識も少ないですよね。消費税のように目に見える税金が出てくると、やっぱり意識をします。

 

話変わって、通関のブログを読んだら、もう旧正月の荷動きになる時期だと…。旧正月前の駆け込み輸入。その後はぱったりなんですが、今年はいろいろ問題があるようで、輸入が少ないのか? 韓国からの輸入も円安も重なってきて低調なようです。今日のケースの解答を含め、本当に景気が浮揚するのか?

 

川崎陸送の仮設HPはこちら->川崎陸送

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