今日は長く書いてしまったので、まずは結論から。この歳になってですが、発展途上国の問題、女性の問題、貧困の問題、その他いろいろ現場に行って、その背景みたいなものが理解できた1日でした。でも、理解できただけで手の打ちようが私にはないというのも理解しました。
インド、西ベンガル州内に絞ってソーラー発電・蓄電の定温倉庫の仕事をしていると、いろいろなところからお声がかかり、昨日は西ベンガル州マルダ市にある女性農民による「農家・生産者農業法人」2社のメンバーの畑を伺ってきました。前回7月に来たときに、ご紹介を受けた方から、いきなり100人近い女性農民の集まった場所に行って挨拶させられてビックリ。次回9月に来たときに、ちゃんと現場を見たいと言って、ちゃんと約束を守って本日回ってきた次第。インドの流通加工と農家指導でがんばってくれている、フィリピン出身、当社葛西流通センターで働く玉山さんも一緒です。
で、行きました。正午から13時が35℃、湿度75%位。日本と同じですかね?
そういう中で畑を回ってきましたが、確かにこれは大変。インドでは農家の最低収入確保のためにお米を買い取っています。まあ、日本の昔の政策と同じ。今も続いていますが。
そこで、インド政府系の農業試験場は、当社の定温倉庫や流通加工を利用して、これらの女性農民団体に野菜の栽培方法を教えて、お米に頼らない女性農民の自立を手助けしたいと…。
ここまではすばらしい話しで、私も7月に集まってくれた女性農民と話しをしたりして、これは何かお手伝いできるかと思ったのですが…。
実際に畑に行って見ると、まず土地が悪すぎ! 栽培方法も私が見てもこれはおかしい。畝立ても悪い。そもそも土地をちゃんと作ってない。昭和初期の日本の農業? 私の子供との時の畑もこんなのじゃなかった感じで…。60年前の話しです。
いやー、これは玉山さんも「社長、これはダメだよー!」とあっさり言ってくるから、困ったもんだと。なにか考えてよー、です。
ここで分かったことは、インドの零細農家、昔の貧農と言ってもいいかもしれませんは、とにかく農業に必要な、土地、土、種、栽培方法、水など、すべてにおいて恵まれなくて、なにも教えられないでそのまま来ちゃっている感じです。
とにかく車が入れる道路からしばらく歩いて、やっと畑。そこから細い畝を通ってはせまい畑に到着して…。収穫した野菜をどうやって運び出すのか? 耕運機も入れないよね。下手な家庭菜園と言ったら失礼かもしれないけれど、これは何かして上げたくても、果たして何をして上げたらよいのか…。
かなり難しい宿題を頂きましたが、やっぱり「百聞は一見にしかず」 行って見るもんです。土も自分で触ってみたし、瓜もその場で生で食べたら(ちゃんと拭きましたよ)ビックリされて、さらに水分が足りなくてまずかった! どうしようか? 約束はとてもできないけれど、知恵を絞ってみます。
7月の写真です。こんなにたくさん集まっていただきました。
今日伺った畑の一つ。ほとんどが唐辛子でした。後はナスと瓜。うーーーん…。
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