8月5日(月)、当社の日本人従業員2名とインドの研修生2名合計4名がインドに向かって成田からビーマン・バングラデシュ航空にてダッカ経由コルカタに向かいました。最近私がよく使っているルートです。
このルート、真夜中にコルカタに到着ではなく、午後7:45に到着するので体力的にとても助かりますが、実は彼らにとっては初めてこのルートを使います。ところが、ここで先月から続いていたバングラデシュの暴動・政府転覆に遭遇。
日本時間20時過ぎに空港にいる彼らから連絡があり、飛行機が午前2時まで(現地時間で23時)飛ばないと…。空港閉鎖です。バングラデシュのハシナ首相が日本時間18時過ぎにダッカを出てインド経由でロンドンへの亡命(未だにインドに残っているようで、どこに行くのか?)。
ところが空港内にいる彼らには実際情報が入らない。そもそもベンガル語がメインで英語の情報も少ない。バングラデシュの国内のテレビ局もデモの学生に占拠されているし…。
午後8時半くらいからインドのニュース専門チャンネルNDTV、アメリカのCNN、イギリスのBBCと3つのテレビ局全部同時に視ながら、現地にSNSで情報提供連絡開始。
しかし! インドの放送局以外は当日のメインのニュースはバングラデシュの暴動、政府転覆ではなく、株の大暴落! ということで、ニュースソースをインドの他のニュース番組にも変更して、インドのニュースを連絡すると共に、インド子会社のスタッフとも連絡を取って、出迎えや帰国するインド人スタッフが家に帰れないだろうからホテルの手配、自宅への連絡などを開始。
ニュースを視ていると、首相官邸が占拠されて破壊されるし、国会も同様。これはまずいなと思っていましたが、空港について何も報道がないので、空港は安全なのかとひとまず安心。陸軍幹部が「発砲はしない」と明言。「学生に退居するよう要望」と出てきたので、これはホッとしました。軍が発砲すれば内戦になるから。
と言っている間にレバノンの問題や、アイルランドの争乱など、あちこちでいろいろなニュースが出てきて、一体どうなっているのかと…。
インドの国家安全保障補佐官と外務大臣が立て続けにインドの空軍基地に降り立ったハシナ首相と面談したとか、ロンドンに亡命したがってるとか…。これはハシナ首相の亡命先が決まらないと空港も再開しないのではないかと心配。
とまあ、こんなことを午後8時から続け、日本時間午前2時くらいに投獄されていたハシナ首相の政敵の前首相が大統領の命令で釈放。暫定政権を一両日中に発足させるとの発表。だんだん沈静化してきていることを確認。
そして午前3時、遂にみんな搭乗のためのバスに乗り、午前4時前にコルカタに向けて離陸。午前4:45、コルカタに着陸したとのメッセージが届きました。
やれやれ長い1日でした。
こういうことって、いろいろやっていると出くわします。
インドで当社の倉庫を建設中に、日本から出向いていただいた漆喰の職人さんが不幸にも心筋梗塞でお亡くなりになって、私が日本にいて現地とご遺体の日本への輸送について頻繁に連絡を取ったのを思い出しました。今回はその時のようなことにまでならなくてよかったですが、情報経路の一元化(やたらに誰でも連絡しない)など、混乱を避けるための手順は決めておく必要があると思います。もちろんそんなことが起こらないのが一番ですが…。
ブータン自生のハーブティー、レイ・ブータンはこちら
「リーン・ウエアハウジング」のお求めはアマゾンで 電子版はこちらです。
『「事業継続」のためのサプライチェーン・マネジメント実践マニュアル』はこちら!
広域運送事業協同組合の安全メルマガはここから登録!
#バングラデシュ#ダッカ空港閉鎖#ハシナ首相辞任#ハシナ首相亡命#バングラデシュ暴動#川崎陸送
最近のコメント