No.2377 JR北海道はかわいそうだ
北朝鮮のミサイル発射、それも米中の首脳が会談をする直前に発射するという、いよいよ本当に危ない状況になってきた感じです。失うものはないという感じでしょうか? 誤射とか失敗されて日本に本当に着弾しないか…。心配であります。
先日JR北海道の島社長のインタビュー記事を読んだのですが、やはり半分近い路線が維持できないと堂々と宣言したので、かなりその辺を攻められていました。でも、JR北海道って民営化されているんだし、30年前の民営化の時とは事情が違いますから、廃止をし良いのだと思います。もしいやなら国営化に戻すべきだと思うのですが…。
不振の原因が人口が減ってるからと言うのは一面的で、私は物流的に語ると3つ理由があると思っています。
1 札幌一極集中
札幌だけ人口が増えて、その他の地区は急激に人口減少。人の動きも札幌がある周辺に集中し、札幌への上り一辺倒で、各地方都市へ行く下りの旅客が減って片荷になります。これって物流の基本的な問題と同じ。
2 高速道路の建設
人口が減っている地域にバンバン高速道路を作り、総延長距離が7倍近くにもなっているとのこと。まさに競争相手となる「代替えモード(輸送手段)」がどんどんできているわけで、それで鉄道を維持しろというのは無理な話し。
3 頻度が少ない
物流の基本に「頻度」があります。いくら大量に運べても1日に1本しか来なくてはなかなか人は乗ってくれない。5分に1本あったらみんな気にせずに乗ってくれます。北海道でこれを期待することは無理。便数を減らせば減らすほど鉄道離れが進みます。
こんな状況で民間企業にメンテナンスも含めて鉄道を完璧に維持すべくがんばってくれと言うのは無責任な話しでしょう。もう限界を越えていると思います。
そもそも北海道の鉄道の料金そのものも安すぎます。いくら本州よりも高めの設定と言っても、それでもまだまだ安い。鉄道が撤退しないから、コンパクトシティーなどの過疎地の対策もなかなか動かない。私はJR北海道の大幅縮小と、バスのネットワークなどの構築がもっとも現実的だと思います。そして、人の移動(転居)に対してもっと補助金を出すなどして、一部の過疎地の閉鎖の加速もすべきでしょう。ノスタルジーだけで国は持たないし、そもそも100年とか200年前にはなかった街が結構あるのですから。
ここにも物流に対するきちんとした将来像を描けていない日本の弱点があります。
オートライトで変速ギヤ付です! 関東営業所のブログ
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