No.1442 飛島ふ頭が日本の競争力の将来を占う
鳥羽に宿泊して、すばらしい日の出を見ることができました。平和な穏やかな海で、御木本幸吉がここで神授の養殖をしたというのがよく分かりました。
午前8時に旅館を出発。最初は名古屋港の「飛島ふ頭」を見学。日本で唯一の自動化したコンテナターミナルです。釜山港と対抗できるのはここだけ。到着したら、なんとトヨタ自動車出身の加藤社長自らがご説明をいただけると言うことで、恐縮してしまいました。商工会議所のパワーすごい! クレーンをリモコンでコントロールする部屋ではみなさんビックリでした。まるでUFOキャッチャー。
いろいろと工夫をして、常に改善をしている。同じ事を2年続けてやってないという、まさにトヨタイズムを、よくぞここまで浸透させたと思うのです。当たり前のようで当たり前でない、毎日の時間帯別のコンテナ取扱にかかる時間の集計。こんなことやっている他の港のコンテナヤードはないですよね。目標の20分(コンテナ1本当たり)を越えてしまっているデータがあれば、それはなぜそうなったのか、原因を追及する。これが本来の仕事。
そして「コンテナヤードのお客様は、接岸する船と、コンテナを出し入れしに来るトラック」という、当たり前なんだけど、この業界ではまったく考えられていない常識を植え付けたというのもすごいです。自分のお客様とは本当は誰なのか? 案外これを知らないで仕事している人が多い。
日本の現場は優れているという錯覚があるようですが、こと港湾関係とか物流については、真摯に遅れていることを自覚すべき。改善が必要だと思ってやっていかなければならないと、本当に思いました。見学に同行されたみなさんも、自動で動いている台車を見て、大変興味を持っていただきました。ここは見学した方がいいと言っただけのことはあったと…。
その後見学をさせていただいた「鍋田ふ頭」も港運会社が共同で運営して、自動化はしてないけど、いろいろ努力をされています。東京港も見習わなくては…。日本の輸出競争力の源泉が港にあるのですから。ということで、同行してくれた成塚君と記念写真。勉強になりましたでしょうか?
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