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2013/12/10

No.1319 広島市立広島工業高校

 先週6日から8日にかけて広島県にお邪魔した際、7日(金)の朝に広島市立広島工業高校(ややこしいことに県立の広島工業高校もあるようですので、区別するために以下、市立広島工業)で、自動車科のみなさんに「社会が求める人材と心構え」という授業をさせていただきました。自動車科って珍しいでしょ? 全国で100校くらいあるようですが、とくに、県立とか市立で自動車科があるところは、さらに珍しいです。11月にも沖縄県にある沖縄県立未来工科高等学校の自動車科に伺いました。

 

 市立広島工業自動車科の学生が学ぶ自動車についての知識が、実は物流の世界でも役に立つことを話しました。そう、彼らは2級整備士の資格を取ることを目標に、「故障した車を修理する」ことが目標となります。しかし、トラック運送業の私にとっては、たくさんあるトラックが「突然の故障で止まってしまって、お客様の大事な貨物を届けられない」なんてことがないようにしたいのです。だから「止まらないようにする管理」が必要。

トラックが止まれば、当然売上げが上がらなくなり、会社としても儲からなくなります。お客様の荷物を運ぶために、本来自分の車で運ぶところを、協力先の車両を雇って運ばなくてはならないかもしれない。それではダメなわけで、自動車の基本的な知識を持った人間が、そういうアクシデントを避けるような管理=フリートマネジメントをしてくれたら、会社の効率がもっとアップします。フリートマネジメントは、10年以上使い続けるトラックの生涯費用(ライフサイクルコスト)ができるだけ少なくなるように管理する手法です。

 と言うようなことを話しました。その他いろいろ、人間が引退するまでに働く期間は江戸時代から今も実はあまり変わらなくて40年くらいだったり…。若い方々にはこれから40年働くんだよと話しましたが、よく考えるとおじさんはすでに30年以上働いてしまっていて、残りわずか!? そうそう、グローバル化して多くの人が一つの仕事にかかわる世の中では、書いて伝えることができないと、多くの人に正確に物事を伝えることができない、すなわち仕事ができないということになる、なんてことも。

 

 翌日、市立広島工業の岸田先生が学生さん37名すべての感想文をPDFにして送ってくださいました。なんだか申し訳ないくらいに、みなさん私の話をまじめに聴いてくれたようで。でも、彼ら前途洋々たる若者の将来に、私の物流についての話しが役に立てば、それは私にとってもうれしい限りです。少なくとも、みなさんの自動車に対する知識が無駄になることはありません。ただし、技術はどんどん進みます。常に勉強することを忘れないでほしい。おじさんからのメッセージです。

 

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