No.1130 昭和24年、売上げの2%が接待費?
年度末でありますが、今年の川崎陸送は、あと2日を残し、トラックの加害事故が10件(軽微なこすり程度もすべて含む)で終わりそうです。2010年3月期12件 同11年3月期11件 12年3月期21件ですから、なんとかこれで終われば、最近では一番少ない事故件数で終了…。
トラックに「サイドソナー」と言われる、接近しすぎると警報音で知らせる装置を大型車に順次取り付けたこと、全国の事業所で安全研修を繰り返してきたのも効果があったと思います。とにかく地道に同じ事を、繰り返し行っていくこと。そうやってドライバーの皆さんに緊張感を持ってもらうことでしょう。
ところで、昨日もお伝えした、明日の川崎陸送の歴史についての授業の資料を整理していて、なんと法人になった昭和23年(1948年)直後の昭和24年9月から12月の試算表が出てきました(写真)
当時から8月決算だったと思うので(ただし、当時は半年決算)、本来は2月が決算。それを12月までの4ヶ月で締めています。翌年昭和25年に新橋の本社ビルを建築しているので、恐らく銀行にお金を借りるために提出したのでしょう。
売上げは4ヶ月間で1,522,015円60銭 発送収入(運送収入)が約41万円で、労務作業収入が約110万円(両方とも取扱高から下払い、仕入れ費用などを引いたネットでの売上げ)なので、運送よりもお砂糖を倉庫に入れたり出したり、船から搬出する作業の収入の方が多かったことが分かります。支出では給料が65万円。やはり労働集約的だったことが分かりますが、なぜか接待費が16万6千円と、売上げの10.7%も使っている! わが祖父、樋口由恵は当然ながら、この頃八代目桂文楽師匠のタニマチをやってましたので、赤坂や向島に相当使っていたのか!? それでも利益が42万8千円の利益ですから、これはすごくないか? 27.4%も利益が出ている!
冷静になって、ネットでの売上げということから、取扱高から計算しなおしてみると、売上高は4ヶ月で825.7万円。したがって利益率は5.18% まあ、それなら納得です。でも、売上げの2%が接待費ということになる…。これは結構がんばってますよね。
なんせ、使っていたのは私の祖父一人だっただろうから!
ともあれ、そんなことまでお話をする明日明日の授業です?
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