No.1096 宅配便の功罪
昨晩のテレビで、宅配便が地方の活性化に資すると…。買い物難民にプラスして、仕入れ難民にも助けになると…。
私の意見、それも物流をそれなりにやってきた人間にとって、全国の宅配網が整備されればされるほど、地方にはお店はなくなり、大都市からの配送に頼るようになる。お店はなくなりますよ。地方ではほんの一部しか生き残れない…。
だって、大きな都市から商品が宅配されれば済むのですから、だれが販売してもOK。ということは地元で高いお金出して買う必要はなく、一つか二つお店があればそれで済む。それ以外は必要ない。そして人口が減ると、逆にそこの町から「輸出」するモノが減ってしまって、「輸入一辺倒」になってしまう。いわゆる片荷です。一方通行の物流というのは成立しない。宅配便の会社もいずれそれは困ったことになるだろうと…。
新幹線ができて、みんな仙台や福岡に買い物に行くのと同じ。
新幹線の駅を作ったけれど、1時間に1本こだましか停まってくれない駅を大量に作っているのと同じかもしれません…。
この傾向が進むと、宅配便事業者も自分で自分の首を絞めるようになる。だって、お店が1店舗しかなくなれば、そこしか運ぶところがなくなる。そして雇用がなくなる、結果として働き口がなくなり、人口はどんどん減少。運ぶ量は少なくなります。当然それは分かっているでしょうから、あとは海外に出て行くしかない。でも、これからしばらく10年くらいはこのビジネスモデルで行けるでしょうね。
QCリーダー会議のことを報告しようと思ったのですが、こんなことを思ってしまいました。ということで、一応今日の懇親会の報告写真だけでも。
元デンソーの阿部先生には、本当にお世話になりました。本当にすごい会社で、すごい経験をされていて、それを教えていただけるのですから、われわれはそれを活かさないと損です。これが大企業と中小企業の違いかと…。
懇親会でご挨拶をいただいた阿部先生です。その後は恒例の「無理矢理全員にリーダーとしての決意を発表させる」儀式。必要ですね。自分で声に出して言うことは…。
明日は日曜日ですが、父が大変懇意にしていた、和歌山県は海南市にある「大十(だいじゅう)」という運送屋さんの畠山会長さんが77歳でお亡くなりになったので、日帰りですが告別式に行ってきます。
川崎陸送のできて9日しか経ってないHPはこちら->川崎陸送
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