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2012/10/25

No.975 自分も含めてトラック運送事業は変われているか?

今日は午前中、スカイプを使ってエル・スリー・ソリューションが沖縄に開設した開発センターで採用させていただいた方々と面接をしました。小さな会社ですが、一応社長としてみなさんに会っておきたいと117日に沖縄に出張する予定があるのですが、その前に顔を見たい。これはお世辞じゃなく、自画自賛でもなく、なかなか面白い人たちが入ってくれたと思います。正式にはこれから入社していただけるのですが。物流ソフトウエアを作る会社としては、これから面白くなるの。自分で勝手に期待してます。変わる予感とでも言うのでしょうか?

 

午後は会社を飛び出して横浜国立大学に。日本物流団体連合会(物流連)の寄付講座の一駒を受け持っていて、トラック運送事業について講義をさせていただきました。横浜国大は今年で3回目です。トラック運送という学生さんには地味すぎる話題ですが、だからこそモノを運ぶことの重要さ、それがないと商売が成り立たないことを理解していただき、別の業界に行っても物流のことはちょっとだけ頭に入れておいていただければと思って話しました。

今年は今までと違って、事業継続(BCP)についても少し時間をかけ(去年も説明しましたが)、さらにはロジスタでお勉強もしてねと宣伝もしてしまいました。ロジスタは学生さんにもきっと役に立ちますし、事業継続は、これから社会に出る方々にとっては、今からそのマインドを持って頂いていれば、日本は災害に強い国になると思います。おじさんたちの世代はそういう教育なんて当然なかったので、今、慌ててやっているだけなのです。

 

そういう意味では、物流は1980年頃から比べたら、それはそれは大きく規制緩和、自由化の波にもまれて変わってきています。実は、流通経済大学法学部の野尻教授が最近お書きになった「貨物自動車運送事業政策の変遷(VI)~規制緩和論の展開と政策導入の経緯~」というのを読みました(流通経済大学法学部 流絰法學 20129月) 1970年代から今に至る規制の変化と、その中で零細企業がほとんどのトラック運送事業者がどういう政策の影響を受けて、今日の規制緩和=大競争時代の中で働いているか…。変わらなくては生き残れないし、それを拒んでいてはグローバル化には対応できない。戦後の高度成長に対して物流の需要がどんどん増えて、それに追いつくためにトラック運送事業者が国の保護を受けて「日本の製造業が作ったモノを運ぶ能力を作ってきた」ことから「消費者目線のサービス重視」になってきたという、大きな視点の変化が分かります。私が20代の頃から今までの話しなのですが、さて、私自身がその目線で変われているか? 会社も同様に変われているか? 奥が深い野尻先生の論文です。

 

川崎陸送の仮設HPはこちら->川崎陸送

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