No.945 社会保険未加入の問題
給料日とは全く関係なく、午後1時半から東京都トラック協会(東ト協)の適正化事業指導委員会が行われました。したがって、昨日の倉庫ネタとは違って、今日はトラックネタ。
適正化事業とは、運送会社がきちんとルールを守って運行しているかなどを、トラック協会が自主的にチェック、指導していくもの。それでも駄目な場合は運輸支局に通告されて、行政側の正式な監査が入って処分を受けます。
昨年と今年前半の指導結果が報告されると、相変わらず社会保険未加入が違反の1位。2位は点呼記録がキチンとされていないという問題。この2つは常に上位で変わらない。
社会保険未加入の問題は、トラック運送事業だけの問題ではなく、全産業、中小零細企業にわたる問題でもあります。しかし、これに加入しないと(会社の中でトラック運送部門の人々が加入しないという意味)適正な会社だという意味での「Gマーク」がもらえないのです。だから若干要件を緩和して欲しいという議論があります。運賃が安すぎて労災保険や健康保険が払えないと…。
しかし、それは本末転倒だろう!? そういう「保険に入らない、ルールを守らない会社を生かしておくから供給過剰で運賃が低いままなのでは?」という意見もあるのです。
確かに、トラックの台数が減る以上に景気低迷で貨物の量が減っているというのは事実。経済原則から言うとトラックの台数がもっと減らないと、運賃水準は上昇しません。そうは言ってもトラック運送事業者が少なくなると言うのは、国際競争力とか、物流がスムースに行かなくなるという意味では問題。
とにかくこの問題。トラック運送事業にとってはとても悩ましいのです。
さらに、今日は夕方になって突然ではありますが、急にお呼びがかかって新橋で高校の先生方とお話をさせていただきました。高校生の就職の問題を熱く語っていただき、私も、物流に興味を持ってもらいたい、一度それを知ると、ものすごく面白い世界が広がるということなど、話をさせていただきました。高校に物流の授業がないんですよね。その意味で、出前の授業をして、ちょっとでもモノを運ぶ仕事の意味を知ってもらいたいと思っています。私自身がアメリカでモノを運ぶ仕事って本当に面白いことなんだと、心底教えてもらいましたから…。
この辺の話は長くなるので、後日また書きたいと思います。
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