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2012/08/29

No.918 ライフサイクルコストが大切

昨日ある会社の方々とお話をして、当たり前のことなんですが「ライフサイクルコスト」のことを話題にしました。トラックって1015年近く使うものです。もちろん大型車は買うときは1700万円とか、すごい値段がします。川崎陸送で一番高いトラックは3000万円近くもします。トラックドライバーは実は高級スポーツカー以上の価格のものを運転しているのと同じです。しかし、燃費は1リットル当たり2Kmとか3Kmという場合が多い。さらに修理費がかなりかかります。保険も、タイヤの費用も。なんせ重いですから大変。25トンもある。ということは、買った値段と同じ以上の維持費がかかるということ。最近乗用車を手放す方が多いのも、駐車場の費用や保険料を考えたら、レンタカーを借りた方が安いということを真剣に考えた結果ということでしょう。

 

維持費にかかるものに「駐車場代」もありますね。乗用車の場合、買い物に行ったとき、300万円とか400万円、またはそれ以上の価格の高級車に乗っているのに、たった200円とか300円の駐車場代をけちって、路上駐車をする。これはランニングコスト、すなわち車の一生にかかるライフサイクルコストを考えて「節約している」ということなんでしょう。ほとんどジョークに近いですが、それが現実。

 

買うときの代金は確かに何百万円にもなって多額です。しかし、それから「毎月払う金額は結果的にそれ以上になる」ということを考えると、このライフサイクルコストが安くなる車両を購入して、上手に維持することが大切。工場の機械などでは当たり前ですが、これがなかなか浸透していないのが中小が大変の物流業界。倉庫で使うフォークリフトも本当は同じです。

 

最近の格安航空会社、LCCと同じ発想です。あちらは一機10億円以上しますが、維持費もまたすごい。なんせ燃油サーチャージなんていうのもあるくらいですから…。

その代わり、同じ機種だけに絞って覚えなくてはいけないことを少なくし、マニュアルを最小限にし、部品も全て同じになるので、あらゆる面で修理費が安くなる。機種ごとに特別な機械を用意することもない。そして、最近ではできるだけ燃費の良い飛行機を買おうとする。トラックも同じです。

 

車両、飛行機本体、なんでもそれらの購入額に目がいってしまいますが、そこでの10万円とか20万円の差というのは、10年のサイクルすなわち月々=120ヶ月で考えると実に小さな額です。それ以上に、燃費、修理費その他のランニングコストの違いの方が大きくなります。

1リットルで2Km走る車と、2.2Km走る車では(これが大型トラックの実態)、年間10Km走る場合に(こんなに走っています)、使う軽油の量が5万リットルと、45,455リットル=年間なんと4,545リットルの差になります。これに単純に1リットル100円をかけると454,500円! 10年で4,545,000円!

乗用車も長持ちする時代です。ライフサイクルコストってでかいと思うので、いろいろな部分で工夫をしてみたいと思っています。とにかく長持ちさせる言葉一番です。

 

川崎陸送の仮設HPはこちら->川崎陸送

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