No.791 福知山線の事故と自動車の事故
福知山線の脱線事故から7年。106人の方々が亡くなりました。しかし、106人が自動車事故で亡くなるには10日を要しません。毎日自動車による交通事故による死者が出ているにもかかわらず、われわれはある意味慣れてしまっています。106名もの方々が一度になくなると、7年経過しても覚えてもらっているけれど、落とした命の重さは自動車事故でも同じでしょう。自動車による事故は、亀岡市や京都市内の事故のように多くの方々が亡くならないとニュースにもならないという現実。
死亡した方々の数も率も、電車や飛行機よりも自動車の方がずっと危険であることは数字からも分かるのですが。鉄道には「絶対に事故を起こさない安心な輸送を」ということをわれわれ求めても、自動車にそれと同じことを求めているでしょうか?
経済学的に言えば、死亡する人々のコストよりも、社会的な便益の方が大きいということになってしまっているからこそ、これだけの交通事故を容認してしまっている。それは自動車産業の利益・雇用だけでなく、われわれが「自由に移動することができる便益」ということもあるでしょう。しかし、その代償はそれだけ小さいのだろうか。
運送業を営むものにとって、交通事故を防止するための努力というのは永遠です。なんとか事故を少なく、ゼロにしたい。今日の福知山線脱線事故のニュースを聞いて、そう思いました。トラックは乗用車に比べて一度事故を起こすとその規模が大きくなるのですから。
電車が完璧であって、車が完璧でなくて良いはずはありません。
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